1/16/2017
Text by Yoko Sawai
(番外編 - 南アフリカ)

2017年新年早々1/9-1/12に、
南アフリカの最南端の都市のケープタウンに行って来ました。元ルームメイトがサウス・
アフリカ人で、
彼の兄がケープタウンで音楽ライターをしているとの事で、
ケープタウンの音楽シーンを紹介して貰おうと思ったのです。
NYもアイスランドも良いですが、
想像が付かなすぎる南アフリカの音楽事情なんてもっと良い。
と言うのは表の事情で、一月末に、家の事情で裁判所に行き(
大家に訴えられている)、自分達のスタジオを引っ越し、
機材も揃えなければと言う、沢山のプレッシャーに挟まれ 、半ヤケクソになっていたからなのです。

初めてのサウス・アフリカン・エアラインも問題なく(
料理は基本ビーフかチキン、15年前の米系のエアラインっぽい)
、山と海とが両立するミラクルな、
ケープタウンに降り立ちました。最初の日は、風が強く、
山に雲がかかっていましたが、次の日からは快晴で、ケープ・
ポイント(アフリカ大陸、最南端のポイント)
にハイキングに行ったり、ワイナリーに行ったり、
サーフィンをしたり、テニスをしたり、ショッピングをしたり、
普段しない事を思う存分しました。とにかく自然がすごいです!
テーブル・マウンテンにライオンズ・
ヘッドなどの山々の隣には海が広がり、輪郭がクリアで、
湾の形が見渡せます。喜望峰(Cape of good hope)に着いた時は、
自分が改めて最南端にいることに感動したものです。
南極大陸に近いのでペンギンもいるし、
鳥が何百羽と峯に留まっているし、
自然って偉大だなーとしみじみ。

私が滞在したのは、グリーンポイントというエリアで、
その名の通り緑が多く、公園、テニスコートがあり、バー、
レストランも多い場所です。その隣はシーポイントで、海に近く、
たくさんのサーファーがいます。ダウンタウンに行くと、
高いビルが聳え、ショッピングセンター、
ホテルなどが充実しています。
私が好きだったのは、
ウッドストックというエリアです。インダストリアルで、
グラフィティーがそこかしこにあり、家具を作る工場、
アーティスト達が集まるオールド・ビスケット・
ミルズというモール、ブリュワリーがあったり、
歩くのが楽しいエリアでした。
ランチに、海辺のレストランに行くと、そこは別世界です。
素敵な海の景観が目の前に広がり、カモメやアザラシ、
時にはイルカが裸眼で見えるのです。ちょっとお茶を、
とヴィクトリア朝のレストランに立ち寄った時は、
お茶とスコーン、スナックなどで十分贅沢気分を高め、
テニスコートやプールサイド、
ボタニカルガーデンの如きの庭を散歩をしても、2人で$
15ほど。こちらの物価は安く、$1は約14zarです。
ボンベイ・バイシクル・クラブというテーマ・レストランに行った(びっくりドンキーみたいな)時は、Tinaというキラキラなラメを顔に散りばめた、キュートな女の子(自分は月からきたと言いはる。実はドイツ人)が対応してくれ、料理の説明はもちろん、頼んでないのに、ケープタウンの観光客、地元の噂、色んな下世話な話も長々してくれました。料理は、シーフードが美味しいですが、基本何でもあります。肉食も多かったですね。
知り合いのバーベキューに誘われ、ホテルのルーフトップにお邪魔した時は、色んな国の人達が集まっていて、色んな話しを聞きました。ジンバブエ出身の男の子が、「僕の国は、昨日1ドルで買えたものが、次の日には5億ドルになるんだ」と言っていたのにびっくりしました。今もまだ同じ状況なので、彼は、ケープ・タウンに引っ越したらしいです。ここではair bnbで生計を立てているそうで、テナントを沢山連れて来ていました。私がお世話になったair bnbの男の子はサーファーで、近所の説明、オススメ・スポットなどを丁寧に紹介してくれ、何かあればすぐに電話して、などとても親切でした。実際、ヒューズが飛ぶと言うハプニングがありましたが、すぐに対応してくれました。信頼できますね。
一緒にテニスをした男の子は、ミュージシャンで、ベースとピアノを弾くと言ってました(テニスがやたらうまかったですが)。ニューヨークで、ミュージシャンとして暮らしてみたい、と興味津々でした。未来のスターが生まれると良いですね。
気になるケープタウンの音楽事情は、インディロック・ミュージックと言うのは、あまり人気はなく、ヒップホップ、ジャズ、ドラムン・ベース、トライバル辺りが人気のようです。若者達が集まるクラブ、ライブハウス、バーなどが、ズラーっと並んでいるエリア、ロングストリート、ループストリート、クルーフストリート辺りでは、溢れるほど人が集まり、ワイワイと夜な夜な楽しくやってるように見えました。日本で南アフリカの音楽といえば、ゴム(Gqom)らしいですが、私はたどり着くことは出来ませんでした。
基本、カフェ、レストラン、洋服屋、道を歩いていても、どこへ行っても、人はとってもフレンドリーで、表示も殆どが英語なので、難なく生活出来ます。ただ、ケープタウンは、エリアによっては、まだ黒人が働き、白人がお金を使う、と言う昔ながらの制度が色濃く残っているのです。貧富の差もかなりあるようで、空港に近いタウンシップという地域には、瓦礫でできた家がズラーっと並んでいて、毎日物乞いをしている人達がいます(車に乗っていると、必ず物乞いに会いました)。車はパーキングの際に、そこにいる人にチップを払わないと、車を滅茶苦茶にされると聞いたし、道には大体、昼でも夜でも、黒人の男の子達がウロウロしていました。少し前のニューヨーク、ニューオリンズの感じですが、自分で自分を守るのは何処でも一緒ですね。
雄大な自然がすぐに近く、文化的でみんなおおらかなアフリカ(少なくてもケープタウン)の概念は、完璧にアップデートされました。
NYからは、Johannesburgまで16時間、そしてcape townまで2時間のトータル18時間の道のり。季節は逆。次はもっと文化的なJohannesburgに挑戦したいです。
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