1/6/2017
Text by Yoko Sawai
お正月から、新しい場所に出かけています。
トラッシュバーというライブハウスがウィリアムバーグにありまし た。ウィリアムスバーグのパンクキッズが集まる場所として、 5年ほど機能しましたが、2015年6月に閉店しました。 そのオーナーがブッシュウィックに新しいジャズ・ バーrosemontをオープンしました。 パンクバーからジャズバーへ転向とは、どう言う事なのでしょう。 知り合いのミュージシャンがプレイすると言うので、 早速遊びに行きました。
L線のLorimer Street, もしくは Montrose Avenue駅が最寄りと言う、少し変わった場所にあるのですが、 バイブはとても快適で、バックヤードでマッタリしても、 バーでバーテンダーと語っても、ライブバンドを見ても、 自分の好きなように楽しめます。ドリンクもリーズナブルで、 ビール、ワイン、ハードリカーも揃っています。不定期で、DJ、 パーティ、ムービーナイト、ライブショーをやっています。 昔ウィリアムスバーグにあった
Roseや まだ健在のst maize (http://www.stmazie.com/) のような雰囲気です。
この日は、中村たくやさんと山本ユースケさんと言う、 NY在住期間も長い、日本人の玄人ミュージシャンが、 素敵な宇宙電子音楽を提供してくれました。
たくやさんは、シンセ、トランペット、ボーカルなどを駆使し、 音を創りあげていき、そこに、 ユースケさんのジャジーなドラミングが、 ヘビのように絡まっていきます。長年プレイしている同士なので、 阿吽の呼吸で遊び心ある音を即興で広げていきます。 観客が飽きないように、色んな音を加えて行くので、次は何? と期待が高まります。お客さんは、友達他、ランダムでした。
たくやさんは、「こんな感じで自由にできるバーは、 少なくなった」と寂しそうに言っていましたが、 明らかにここでのプレイを楽しんでいました。オーナーは、「 トラッシュバーから続く、 ロックンロールの精神は忘れてないけど、最近はもっぱら、 ジャズなどイージーなバイブに興味がある」と言ってました。 ロックン・パンクなショーも良いですが、ゆったり座って、 ドリンクを楽しみながら音楽を見るのは、 そこにいる人達とより繋がれる気がします。 どんな人がプレイしているかで、その場所は、 出来上がっていくのでしょう。
たくやさんはCoco Rosie (http://www.cocorosiemusic. com/)
と言うアーティバンドや、 私が良く行くユニオンプールの月曜日でもプレイしていますし、色 んなバー、洋服屋、レストラン、音楽会場、 ラジオ局などでも見かけます。彼を追っていけば、 良い場所にたどり着けそうです。
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