2/15/2017
Text by Yoko Sawai
基本、映画にはあまり行かないのですが( 音楽ショーに行ってしまうので)、
今回の「20 センチュリー・ウィメン」は監督がマイク・ミルズと言うだけで、 見に行く事にしました。フィルムメーカー、グラフィック・ デザイナー、ビデオ・グラファーなど、 マルチな活躍をするマイク・ミルズは、スパイク・ジョーンズ、 ソフィア・コッポラ、ジェフ・マックフェトリッジ、キム・ ゴードンなどと並び、当時のスケーター世代のヒーローでした。 私も、彼がデザインしたXガールのガールズ・ロゴを必死に集め、 彼がアートワークをデザインしたミュージシャン達(ビースティ・ ボーイズ、ベック、ソニック・ユースなど)を聞いていました。
そんな、彼の長編映画3作目の「20センチュリー・ウィメン」 物語は、1979年のカリフォルニア州、 サンタバーバラが舞台です。55歳のシングルマザー、 ドロシーが、15歳の可愛い息子ジェイミーを「良い男」 に育てるために、2人の違う世代の女子、 アビーとジュリーにアドバイスを求め、家族、女性、人生
を描いていきます。
映画の登場人物は、実際のマイク・ ミルズの周りの人達がモデルになっていて、金髪のサッシー・ ガール、赤毛のパンク・ガール、メカニックのヒッピーガイ他、 息子ジェイミーは、マイク・ミルズ、 ドロシーは彼の母親をモデルにしています。チェーン・ スモーカーで猫を飼い、自分の事はあまり語らない彼女ですが、 息子に懸命にアドバイスしようと、ブラック・ フラッグやトーキング・ヘッズ、レイン・ コーツを聞いて踊ってみたり、クラブに連れてってと頼んだり( すぐ帰ってくるのですが)、こんなお母さん、 確かにいそうですね。マイク・ミルズの作品は、 いつも何か問題を抱える「ボク」が主人公なのですが、 10代の男の子と50代の女性の複雑さと愛、そしてサンタ・ バーバラというバック・グラウンドに哀愁感が漂います。 オーバーサイズのプリントシャツや、 ロンTにジージャンなどという、70年代ファッションも、 映画を盛り上げていました。彼の奥様、ミランダ・ ジュライの映画「Me and You and Everyone We Know 」や「The Future」も、公開される度に観に行くのですが、 この映画も彼女の作品に通じる「風変わり」 な雰囲気がありました。ノスタルジックというか、夫婦の作品も、 似てくるものなのでしょうか。
会場のナイト・ホークは、ウィリアムスバーグにある映画館で、 食事もドリンクも出来る映画館として、いつも賑わっています( ちなみにバレンタインの日は殆どが売り切れでした)。 最新の映画からナイト・ホークオリジナルまでを上映し、 ペアシートになっているので、デートにぴったりです。食事は、 映画によって変わるので、いつも楽しみです。
20th century women
Nitehawk cinema
136 metropolitan Ave
Brooklyn, NY 11249
Mon - thu 4 pm to 1 am
Fri 4 pm to 2 am
Sat 12 pm to 2 am
Sun 12 pm to 1 am
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