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番外編 Iceland airwaves 2017

Text bu Yoko Sawai

11/10/2017

今回はアイスランド編です。

写真はコチラ:

アイスランド・エア・ウエイヴスは、毎年11月の頭に、Reykjavíkgレイキャビック)で行われる音楽フェスティバルです。私は、5回目の参加になりますが、どんどん好きになるばかりです。今年は、バンド・レポート以外、アイスランドについて綴ってみます。

アイスランドは、殆どが首都のレイキャヴィックに固まっていて、エアウェイブズも勿論、レイキャヴィックで行なわれいますが、今年から木曜と金曜のみ、第2の都市のAkureyri(アクレイリ)という、北地方でも行われるようになりました。数は圧倒的に少ないし、アーティストは殆ど、地元のアイスランドです。バンドを沢山みるのが目的なら、断然レイキャヴィックですが、レイキャヴィックに何度も来ている人は、町探索も兼ねて、次は、アクレイリが楽しいかもしれません。
お昼は、オフ・ヴェニューという、ディショーを色んな所でやっています。カフェ、バー、ビストロ、ホテル、銀行、ランドリー、博物館、ギャラリー、洋服屋、レコード屋など、スペースがあれば何処でもです。バンドは期間中、何度も違う場所プレイするので、見逃しても、次また見れるのが嬉しいです。道を歩いていると、楽器を持ったミュージシャンに、沢山遭遇するので「よかったよ!」と声を掛け合ったり。
スケジュールは、見たいバンドをピックアップするのも良いですが、場所を頭に入れないと、辿りつけないので注意が必要です。音が聞こえて、ふらっと中に入ると、バンドが良かったりするので、あまりスケジュール通りに、と根を詰めないように、そして時間厳守なので、予定も立てやすいです。

オフ・ヴェニュー・ショーには、子供が多く、いつも一番前は子供です。こちらは子供を産む年齢が早く、2223歳で子供がいる人もいて、親が音楽を見たいので、子供達をショーに連れ出して一緒に楽しむのです。子供が、10のやんちゃなラップ・グループを見て、彼らみたいになりたいと思うと、直ぐに始められる環境にあります。子供の頃からオフ・ヴェニューで、音楽感性を養っていると、音楽を始めるのは、自然な流れなのでしょう。こちらのバンドやグループは、20歳で既に音楽経歴10年、というのも良くある話です。冬は外に出る事もあまりないし(物凄く寒いし、日も短い)家の中で出来る事を追求した結果がこれなのでしょう。技術もどんどん上がるし、どのバンドを見ても、レベルが高いと感心しました。また、若いミュージシャンを応援する、音楽コンテストがあり、エアウエイヴスのバンド紹介を見ていると、何年度に、ーー音楽大会優勝などと、良く載っていました。みんな、母国語のアイスランド語の他、5ヶ国語ぐらい話せ、英語はどこでも通じるので、安心です。

アイスランドの印象は、夜中の3時に、まだバーに入ろうと、行列を作る、みんなパーティに命をかけています。私の、アイスランドの友達は、子供がいるので、夜のショーには一緒に行けないのですが、子供を寝かしつけた後、夜中の12ぐらいから出てきます。夜遊びは、育児のストレス発散にもなってるみたいです。DJも大ノリで、マイクを持ってラップを始めたり、バーのスタッフさえ、ライトをガンガン振って、常に観客を盛り上げています。アルコールは外でも飲めるし、IDチェックは、バーではありますが、音楽会場では殆どありません。

バンドは、トータル40ぐらい見て、好きなのを下に挙げます。

  1. Skelkur I bringu 
    アイスランドで一番イケてる(私意見)DJ flugvel og geimskipのメンバーのバンド、初期ソニックユースみたいに生々しい
  2. Indridi
    パンク・バンド、MUCKのメンバーのプロジェクト。テルミン奏者が可愛かった

  3. Dadi Freyr
    ベルリン在住のアイスランド人の、おもちゃ的ギーク電子音楽

  4. Floni
    男子二人組のヒップホップ・ユニット
  5. Rugi 
    アイスランドの女子2人組のエレクトロ・ユニット

  6. Glintshake (Russia) アヴァンギャルドでニュー・ウエイブなモスクワのロック・グループ

  7. Vagabon (Brooklyn, US) 
    マルチ・プレイヤーである、スキンヘッドの黒人女子が奏でる、パンクでアンビエントなポップ・ソング

  8. Grimm Grimm
    日本人男子の一人フォーキー・エレクトロ
  9. Graveyard Club
    ミネアポリスの、詩人的オルタナティブ・バンド
  10. Jóipé x Króli
    男子二人組のヒップホップ・ユニット (...この形を良く見た)

去年からずっと追ってるのは、
1. GKR
アイスランド語でラップするので全く分からないが、彼のセンスとリズム感、抜け感が最高。今回はDJとの2人組。

2. JFDR
Samaris, Pascal Pinon, Ganglyのメンバーでもある、エアウエイヴスで一番忙しいアーティスト。ビョークのような妖精的な声で、サウンドトラックのような音楽を奏でる。

世界一うるさいバンドという異名を持つ彼ら。ライブが最高に楽しくて、エネルギーに溢れている。

4Mammut
13歳からバンドをやっているだけあり(27)既にベテランの雰囲気を醸し出している、歌のうますぎるロックバンド。

Mumの元メンバーだったSilla の美しい声に癒される。


最終日は大嵐が来て、会場を行き来したいのに、雨風が強すぎて動けませんでした。冗談じゃないほど、本当に風で飛ばさそうになるので、休み休みいかなくてはなりませんでした。ストリートに出ると、木も折れているし、次から次へと物が飛んできます。私は、レイン・コートを着て、レイン・ハットまで被っていたのに、下着までびしょぬれになりました。が、アイスランドの人から言わせると、これくらいの嵐、どうってことない、と普通に音楽を楽しんでいました。中で何かをする事に慣れているから、外で何が起こっていても、動じないのでしょうか。飛ばされるくらい凄い風で、ビビっていたら、厳しいアイスランドの冬は越せないよ、と言われているような気がしました。無理なものは無理で、欲張らないで、あるもので楽しむことを学びました。シアトルのカレッジラジオKEXPと提携している、KEXというホステルで、最後のパーティがあり、着飾った人たちが、どんどん集まってきました(大荒れの中)これでパーティは最後なので、みんな気合が入ってます。最初はDJ、レゲエ・バンドが途中で始まり、いい感じで盛り上がった所で、電源が落ちるハプニングが。それでも、ドラムだけで15分ぐらいジャムり、最後はモニターだけが復活し、会場が一体になってダンスパーティになりました。みんな、ちょー笑顔で楽しそうです。あるもので楽しむという発想が、災害に強い?アイスランド的なのでしょう。パフォーマーもオーディエンスも、どちらも楽しむことに全力をかけていました。また来年!

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