1/14/2018
Yoko Sawai
今週はインターナショナルです。
1/11から、南アフリカのケープタウンに行ってきました。 今回で2回目で2日(!)の弾丸旅でしたが、 去年行って一目惚れし、 もう一度この目で場所を見てみたかったのです。 死ぬほど寒かったニューヨークから18時間で、 常夏の国に来れます。
写真はこちら:
https://photos.app.goo.gl/5uFwW52hozmZDVR52
今でもアパルトヘイトの名残で、白人、 黒人の集まる場所が微妙に分かれているケープタウン。 空港から車でケープタウンの都市へ行く途中に、 タウンシップと言う貧しい地域を通るのですが、 そこはトタンで作られた家が並び、カラフルな洗濯物が干され、 みんな必要もなく外に出て、獲物を狙っているように見えます。 信号で止まるたびに、ハスラーが物乞いに来るし、 窓を開けていると「閉めて!」と言われます。開いている窓から、 膝に乗せているバッグを盗まれるのです。日暮れ後は、 一人で歩いてはいけないし、 カバンも持たない方が良いらしいです。
ロング・ストリートと言う、 観光客から地元の人がごっちゃに集う、 ブロードウェイみたいな繁華道があるのですが、 そこでショルダーバッグを持ってると、 ショルダー部分を切られて盗まれます。確かに、 角という角にハスラーがいるし、車を停める時も、 その道路の管轄の人に、チップを渡して、 車を見て貰わないといけません。そうしないと、 車は直ぐに荒らされ、窓を割られて、 中の物を持っていかれるのです。
夜の治安は良くないですが、明るい時間は安心で、 ハイキングやビーチに出かけたり、 自然に思う存分戯れる事が出来ます。右が山なら、左が海、 その真ん中に都市があり、町は活き活きして見えます。去年は、 アフリカ大陸の最南端の喜望峰に行って、 大陸の最果てを感じたので、今回は、数ある山(テーブル・ マウンテン、デヴィルズ・ピーク、シグナル・ヒル)の中の一つ、 ライオンズ・ヘッドに登る事にしました。地元の人曰く、 行くなら、朝早い方が良い、と言うので、朝7時を目標にしました が、結局登り始めたのは朝9時。既に降りて来る人も多い中、 久しぶりに、筋肉痛になる程のハイキングでした。 スポーティな格好をした人ばかりで、 スニーカーを履いていないのは、私くらいでしたが(山登りする予 定はなかった)。途中ハシゴを使ったり、 かなり急な斜面もありましたが、足元を踏み外さないように、 少しずつ登ると、1時間程で頂上に到着します。 空の青色と海の青がとても濃く、パームツリーに似たものや、 野生な木があり、自然の恩恵を感じました。これがケープタウン。 山の頂上は平和です。
山を降り、ルーフトップのレストランで食事をすると、そこには、 エア・ストリームのバスが8台ぐらい並んでいました。 何かと尋ねると、ホテルの部屋で、確かに、 たまに人が中から出てきます。 ルーフトップに行くまでの階段はグラフィティに溢れ、 このバスに泊まるのも、なかなか楽しそうでした。
ケープタウンに17年、その前はジャマイカに住んでいたという、 デトロイト出身のDJに、地元の音楽を見に行こう、とgurul etuというケープタウン近くのタウンシップに連れて行ってもら いました。待ち合わせしたレストランで、 ショーをやっていたので、入ろうとすると、一般は入れず、 タウンシップでは、ショーに入るのも、 一見はお断りのようでした。仕方ないので、 調理場の横で待っていました。炭火で焼くBBQが有名なレストラ ンでしたが、肉の種類の多さと生々しい匂いで、 倒れそうになりました。その場で肉を捌いているのです。 写真を撮ろうとすると、「人を撮る時は、絶対聞いてからね。 でないとお金を取られるよ」とまたもや注意されました。 そしてバンに揺られ、何処かの会場に行くのかと思いきや、 着いた先は、人ん家。音楽学校をやっている先生の家で、 キーボードとトランペットのセッションに、 ソウルフルな女子ボーカルが入る、貴重なショーでした。 泣きそうになるトランペットと、 加速するキーボードは掛け合いも完璧で、 ボーカルはゾクッとする気合いが入り、目を離せませんでした。 これが、ケープタウンレベルか、と感心してると、最後には、 見に来た人も、ホストした人も一緒になって、 タンバリンやボンゴを持ち出し踊っていました。 おばあちゃんから子供までもが混ざり、 生まれながらの踊りの文化を体感できました。 一緒に見に来た人の中に、ニューヨークから来た人もいたので、 トランプタワーで話が盛り上がるという(ジョークで、 トランプタワーに住んでると言うので)ハプニングも。 こんな出会いがあるのが、旅の醍醐味です。
タウンシップを離れ、少しショッピングをした後(無茶苦茶安い) 、食事に出かけると、そこでもライブバンドが演奏していました。 今回は、ジャズっぽいバンドをよく見ましたが、 ケープタウンには、インディロック以外、 特にダンスミュージックで括れる色んなジャンルがあります。 ミュージシャン達は、色んなバンドを掛け持ちし、 毎夜レストランやクラブなどで演奏しています。 そこはニューヨークと同じですが、こちらのバンドからは、 緊迫感と独特のグルーブを感じました。ダンス音楽が、 文化に根付いていると言えばそれまでですが、 人生を楽しむ生活スタイルが、生まれながらにあり、 油断ならない緊張感が、南アフリカの音楽を、 鋭く豊かにするのかもしれません。ケープタウンより、 更に音楽が盛んな、内陸のヨハネスブルグにも興味がありますが、 自然と音楽が調和した、ケープタウンへの興味は、 まだ薄れずでした。また戻ります。
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