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インターファレンス AV フェスティバル with ジェイリン、ライトニング・ボルト、サン・ラ・アーケストラ @AMC エンパイア・マルチプレックス (タイムズ・スクエア)

ブルックリンに住んでいると、タイムス・スクエアに行く事は滅多にありません。夜でも昼のような電光の明るさや、沢山の迷える観光客の多さ、ニューヨークの代表観光地ですが、文化活動の匂いはしません。


しかし、今回は、ミッキーマウスやクッキーモンスターの着ぐるみ達の写真攻撃(=チップくれくれ攻撃)を避けながら(タイムズ・スクエアにある映画館、AMCエンパイア・マルチプレックス にやって来ました。3日間のイベント、「インターファレンスAVフェス」、実験的ビデオアート、ライブ・ミュージックが行われたのです。ジェイリン、ライトニング・ボルト、サン・ラ・アーケストラが出演すると来たら、行かないわけにはいきません。


主催は、1972年からNYで、現代アートをサポートするため、実験的アート・プラットフォームを作って来た先駆者、クロック・タワーhttp://clocktower.org/ (過去にプライマル・スクリーム、プリースト、スクリーミング・フィメールズなどもブックしている)と公共のアート機関のタイムズ・スクエア・アーツこの場所に、こんな機関があったとは初耳ですが、新世代のスタッフが繋げたのでしょう。ヴィデオ集団のアンダーボルト&CO、ピーター・バー、サブリナ・ラッテがVJを担当し、ロビーでは、ザ・メディア、サフラゲット・シティ、ムーディ・ローズ・クリストファー、エトセトラ、ウィアード・ベイベズ・ジンなどが出展する、ジン・フェアが開催されていました。ピザやプレッツェルを食べながら、ゆるーくDJもいます。映画館です。


1日目のジェイリンは、ステージに上がった瞬間から、もう彼女の世界で、今回一番の発見でした。

フットワークの鬼才と言われる彼女の音楽は、音を畳んだり曲げたり、ダークな音の粒が会場を弾け回る電子音楽。音と、ぴったりシンクロするヴィデオ・プロジェクションは、ロープが人間になったり、幾何学模様になったり、映像だけで十分見る価値ありの所(AVフェスなので)音楽とコラボレートすると感覚は倍になります。席のある映画館ですが、人々の体は揺れまりでした。
  
終わった後は、スタンディング・オベーションで、アンコールも披露。最後の曲は「インターネット、コンピューター、ソーシャル・メディアで、生活をめちゃくちゃにされた人々へ捧げる」。さすがです。

2日目のライトニング・ボルトは人数制限で入れず。変わった会場で、プレイするのが得意な彼らでさえ、タイムズ・スクエアの映画館でプレイするとは、想像つかなかったでしょう。

3日目は、ライトニングボルトもインスパイアされているサン・ラ・アーケストラ。
  
スウェーデンのゴートを思い出させる、きらきらの民族衣装に身を包んだ音楽集団総勢16人は、サックス、トロンボーン、チューバ、フルート、チェロ、コントラバス、ドラム、打楽器他で、ポリリズミックなジャズ・アンサンブルを奏で、そこに楽器の役割に近い、女性ボーカルが入ります。サン・ラの音楽的指針を引き継ぎ、新アーケストラ音楽を展開させているのは、御歳93()のマーシャル・アレン。アーケストラ唯一のオリジナル・メンバーです。彼の指揮は、演奏者を、次!次!ハイ次!と指差し、かなり強引でファンキーなのです。音楽が膨らんだり萎んだり、自分のサックス・ソロも忘れない所がお茶目です。音楽とサイケデリックな映像と合体すると、色の刺激が強すぎて、トリッピンな気分になります。
客席をそぞろ歩きしたり、ステージでブレイク・ダンスをしたり、自由な精神の集団は、今回一番華やかで、時間が過ぎても、拍手が鳴りやまずでした。

このイベントは、全米からのアートへの寄付や、NYの公的資金、NY州立法機関などで提供されたフリー・イベントでした。だからなのか、最近は滅多に見ない4050オーバーの人達が、沢山見に来ていました。NY市のアートへの支援愛のおかげです。文化イベントは、大体ダウン・タウンか、ブルックリンで行われますが、観光地のど真ん中で開催されるのは、アンダーグラウンド文化が、大衆と交差する事を表しているのでは、とポジティブな気分になります。NYは、夜の市長も誕生する予定で、2018年、NYのアンダーグラウンド文化が、面白い成長を遂げるのではとワクワクします。



Yoko Sawai

2/25/2018

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