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Northside Festival 2018ーウィリアムバーグ、ブッシュウィック、グリーンポイント

2009年に始まったノースサイド・フェスティバルは、テキサス州オースティンで行われるSXSWの"ブルックリン版"とも呼ばれ、ブルックリンのノースサイド(グリーンポイント、ウィリアムバーグ、ブッシュウィック)で行われます。

今年は10年目に突入し、前回に続き、イノヴェーション(革新)と音楽に的を絞り、300のバンド、200のスピーカーが、ブルックリンのノースサイドのライブ会場、クラブ、教会、ルーフトップ、ピザ屋、ブティック・ホテルなど、朝から晩まで、4日間に渡りショーケースされました。

2018年のイノベーション・テーマは「未来を作る」で、この先5年後の世界を変えるであろう、スタートアップの設立者、起業家、デザイナー、ジャーナリスト、マーケッターなどが、パネル・ディスカッション、ワークショップ、ネットワーキングなどを通し、未来を熱く語りました。imre (マーケッター)、バズ・フィード(メディア)、ディリー・モーション(VR)、メール・チンプ(メディア)、ニュー・ミュージアムメディア)、パイオニア・ワークス(メディア)、レベッカ・ミンコフ(デザイナー)、ルークズ・ロブスター(ード)などのスピーカーが登場し、WWEBD? (what would earnest brands do?真剣なブランドは何をするか?)を、経験を通して、アドバイスしてくれます。イノベーションパスは$599

音楽プログラム、今年のハイライトは、パーケイ・コーツ、リズ・フェア、ルー・バロウ、ピスド・ジーン、スネイル・メール、ディア・フーフ他で、再結成はないものの、90年代に活躍したバンドが目立ちました。今年は、マカレンパークでの野外コンサートがないですが、パーケイ・コーツとハイル・マージアのボート・クルーズが追加。

以下、順を追って:
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木曜日は、リズ・フェアーに、8時ごろ行くと(彼女の出番は9:30)2ブロック程、長ーい行列が出来ていて早速諦めました。隣のミュージック・ホールで、コリドーとライオン・リムを見ました。モントリオールのコリドーは初NYショーで、ジャングリーな勢いが初々しかったです。スネイル・メールに戻ると、彼女のニューアルバム「Lushの発売日でもあり、会場はぎゅうぎゅうになっていました。白いTシャツに黒のテイパーパンツ、スニーカーだけなのに、超可愛く、彼女の唸るような声は特徴的で、ぴょんぴょん飛び跳ねながら、なんでも大げさに反応するオーディエンスに「クレイジー」と毒を巻いてました。その後ルー・バーロウの弾き語りを見て、NNA tapesのショーケースへ。

エリカ・エソは、アートポップ、シンセ・アンサンブル、ギターレスの現代的R&B、クラウトロックなどを織り交ぜ、白人男子と黒人女子のツインボーカルがシンクロする、新しい試みでした。トレディシ・バッチ(13 kissesの意味)は、トランペット、サックス、オーボエ、3ヴァイオリン、キーボード、ドラム、ヴォーカル、フルート、ベース、ギター兼指揮者の14人編成のオーケストラバンドで6070年代の、イタリアン・ポップカルチャーに影響されています。フロントマンのサイモンは、スツールに立ち、みんなを指揮しながらギターを弾き、オーディエンスを盛り上げ、一人何役もこなしていました。彼のハイパーぶりも凄いですが、ついてくるバンドも凄いです。ボーカルの女の子は、すましているのにオペラ歌手のような声量でした。

Thu June 7 th
Corridor
Lionlimb 
Snail mail 
@ Music hall of Williamsburg
 


Lou Barlow 
@knitting factory



NNA tapes showcase:
Erica Eso
Tredici Bacci 
@ Union pool


















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金曜日、2日目のNNA tapesショーケースは「新しい音楽と映画が出会う所」と言うテーマで、ミュージシャンとヴィジュアル・アーティストが映画館でコラボする試みでした。ジェイク・メギンスキは、ボディ/ヘッドのビル・ナースともコラボレートするエレクトロ・アーティストで、宇宙感のあるヴィジュアルをバックに、メアリル・ドノヴァン(of LEYA)は、アニメーションをバックにハープを演奏、リー・バチューチは、自然の風景をフューチャーしたヴィジュアルをバックに(天井も使)、サックス、エレクトロニックを駆使し、ムーディなサウンドトラックを醸し出していました。ヴィジュアルと音楽が出会うと、新たなアプローチが出来るのですね。


Fri June 8th
NNA tapes showcase:
Jake Meginsky
Marilu Donovan
Lea Bertucci
@ Film noir







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 最終日は、ブルックリン・ヴィーガンのショーケースにディアフーフ、プロトマーダーを見に行きました。ディアフーフは、ドラムの凄腕感と、ボーカルの可愛いさのミスマッチ感が良い塩梅でロックしていました。プロトマーダーは、ナショナルみたいで(ウィスキーロックが似合う感じ)、ごつい男子のファンが多かったです。近くの会場に、硬派なバンドが多いワーフキャット・ショーケースに行くと、ハニーは見逃しましたが(残念!)セディメント・クラブとブッシュ・テトラスが見れました。無慈悲なランドスケープを、ギターで残酷に表現していたセディメント・クラブと、NYのニューウェイブのアイコン。80年代CBGB時代のオーディエンスと、ワーフ・キャットのミレニアム・オーディエンスが、同じバンドをシェア出来るのはさすがです。この辺(ブッシュウィック)に来ると、ノースサイドの一環ですが、バッジを持っている人は殆どいないのです。


at June 9th
Brooklyn vegan showcase:
Deerhoof
Protomartyr
@ Elsewhere




Wharf cat showcase:
Honey 
The Sediment club
Bush tetras
@ El Cortez

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今年は、ハブが、マカレン・パークから、ウィリアム・ヴェール・ホテルに移動し、会場もブッシュウィックやリッジウッドが増えたました(ノースサイドからイーストサイドに)。日本にも進出したwe workは、ノースサイドのスポンサーであり、ウィリアムスバーグのロケーションをオープンする事もあり、この期間だけ、イノベーションのバッジホルダーに、デスクをフリーで提供していました。
ハブにもデスクがあり、コーヒー、ナチュラルジュース、エナジーバー、洋服ブランド、ヘッドホンなどがお試し出来ました。ノースサイドの拠点は、豪華なブティック・ホテルが次々と出来ているウィリアムスバーグで、高級化は止まらず、それに応じてフェスが変化し、イノヴェーションが大半を占めるようになりました。時代は、デジタルを駆使し、いかにブランドをソーシャル・メディアで爆発させるかで、音楽のヘッドライナーも懐かしい名前が多かったですが、若いブルックリンのインディバンド達は、DIYスペースで、夜な夜な音楽をかき鳴らし、「ノースサイド・サック」と言い、別のシーンを創っているのです。とは言え、こういうバンド等を、全て巻き込むノースサイドこそが、ブランド力なのですね。

Yoko Sawai

6/11/2018

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