Skip to main content

NY big mess protest








6月になったNYは、コロナ・ウイルス以上に大変なことが起こっている。5/25にミネアポリスで、白人警察官が、黒人男性のジョージ・フロイド氏を殺害させるという悲惨な事件が起きた。$20の偽札を使おうとして容疑をかけられたということだが、警察が、フロイド氏の首を膝で押さえつけ、「息ができない」と言っているにもかかわらず、10分弱抑え続けたそうだ。この事件を受けて、ミネアポリスから全米、世界へと抗議活動が広がった。NYでも、毎日のように抗議活動があり、先週の土曜日5/30などは、NYPDの車が燃やされたりhttps://gothamist.com/news/thousands-new-yorkers-protest-police-killing-george-floyd-nypd-responds-batons-and-pepper-spray
抗議者に突っ込んだり(よくけが人が出なかったものである)https://www.insider.com/nypd-cruisers-ram-down-protesters-video-2020-5、ソーホーの高級ブティックのショーウィンドウが割られ、物を略奪されたり、街は大荒れhttps://gothamist.com/news/soho-gutted-looting-nypd-continues-aggressive-crackdown-protests
まるで映画の中の世界である。ブティックやお店は、木の板を打ち付け襲撃に対応。この襲撃は、抗議活動に便乗して行われていて、若い人たちが、どんどんお店に入って物を盗んでいる画像が、投稿されていた。この襲撃をなくそうと、NY市では、外出禁止令が次の週の6/1から出た(1943年以来初)。1日目は夜11時だっがのが、2日目からは夜8時に、これは6/7まで続く模様。友達のルームメイトは、バークレーセンターの近くの抗議活動に参加しただけで、集団で逮捕された(1日で釈放されたが)。ミネアポリスの記者が、抗議をカバーしたら警察に逮捕されたり
お年寄りの抗議者が警察に殴られたり
ミネアポリスでは外出禁止の時間を守らなかったら、銃で家に入れと脅されたりhttps://www.usatoday.com/story/news/nation/2020/06/02/george-floyd-protest-minneapolis-cops-shoot-paint-people-porch/3123781001/
といろんなニュースが飛び回る。私の家の近くでも、発砲の音が頻繁にして、怖いので家にいる。友達の男の子は、自分を守るために銃を2つ購入したと。もう命懸けである。









黒人に対する差別は今までもたくさんあり、フロイド氏の件は、またか、という感じがあるのだが、今回、ここまでの大事件になったのは、画像が公開されたこともあるが(最初は医療事故と発表していた)、コロナ・ウィルスのおかげで、今まで外出できなかった人々の怒りが、爆発したのではないかと思う。抗議活動では、6フィートのソーシャルディスタンスなど、もちろん守られるはずはなく、抗議活動の後は、せっかく減少していたコロナ感染者がまた増えたらしい


クオモ州知事は、「抗議活動は推奨しているが、犯罪行為、略奪はは全く別のもので、直ちに止めなければならない。今はコロナ・ウィルスのパンデミックの真っ只中であり、来週月曜日6/8にはNYが再開する見通しなので、行動に責任を持って欲しい」、とメッセージを発している。

抗議活動の模様をテレビで見ていると、殆どは平穏な抗議なのだが、個人が発するソーシャルメディアなどで、細かい画像がアップされ、ニュースで報道していない、小さな出来事まで目にする機会がある。この国をまとめなければならないトランプ大統領などは、「略奪すれば、発砲する」、と武力で制圧をかけるツイートをし、たくさんの人から非難され、今はホワイトハウスに隠れている。全く頼りにならない大統領である


それを見ると、本当に悲しくなるが、この抗議活動のおかげなのが、フロイド氏を死に追いやった警察官の刑が重くなり、それに関与していた3人の警察官もついに逮捕された。主犯格の警察官は逮捕で、一番軽い第3級殺人罪、3人の警察は逮捕さえもされてなかったのだ。声を上げると、物事が変わるのがアメリカ。抗議活動は今日6/5も、マンハッタン(5回)、ブルックリン(8回)、クイーンズ(4回)、スタテンアイランド(1回)、ブロンクス(2回)で、午後1時から夜の7時まで行われている。

音楽業界は、6/2の火曜日をブラックアウト・チューズディとし、ブラック・アーティストやコミュニティへの差別を考え、行動する日にと業務を一旦中止し、喪に服した。この日は、アーティスト、ミュージシャンなど、これに同意する人々のインスタグラムの投稿が真っ黒な四角だった。Spotifyは、フロイド氏が首を押さえつけられた8:46の無音トラックを入れる、プレイリストを作っていた。


抗議活動の模様(6/3)


マンハッタンブリッジをマーチする抗議者達 (6/5) 


ブロンクスのスモールビジネスが略奪される (6/2)


この抗議活動がいつまで続くのかはわからないが、抗議に参加できない人は、様々な機関に寄付をしたりhttps://www.residentadvisor.net/news/72778
沈黙は暴力とばかり、自分を表明しているhttps://www.cbsnews.com/news/white-silence-on-social-media-why-not-saying-anything-is-actually-saying-a-lot/。2ヶ月間話題に尽きなかった、コロナのニュースが、この事件で吹っ飛んでしまった。





今は、夜8時になったらみんな家にいる状態。コロナ・ウィルスでの外出禁止が緩まっていた所に、さらに追い打ちをかけられた。来週にはビジネスがオープンする予定のNYだが、こんな状況で本当にオープン出来るのか。ニューヨークから出て行く人も増えていて(特に裕福層)https://www.insider.com/rich-fled-nyc-coronavirus-i-want-to-leave-too-2020-4、フロリダやジョージアなどに行った友達は「誰もマスクしていない」、と。

私は、ニューヨーク市と郊外を行き来しているのだが、田舎に行くと、確かに誰もマスクをしていない。人口密度が低いから、納得なのだが、ニューヨーク市に戻ると、ついついマスクが必要なことを忘れてしまう。普通でない普通がある。仕事もないので、毎日散歩したり、酒粕パンを焼いたり、クロシェニッティングをしたり、ハードコンブチャを作ったり、今までできなかったことをしているが、一歩外に出ると、銃の音が聞こえたり、外出制限がある。それでも、週に一回はスタジオにこもって、ジャムっているのだが、スタジオメイトもバンドではほとんど来ていない。全く想像できなかったNYの2020年を、引き続きレポートしていく。

Yoko Sawai
6/5/2020



Comments